“あなたのオレンジタウンストーリー”

アルビレックス新潟サポーターズマガジン『LARANJA AZUL(ラランジャ・アズール)』誌上で募集した、アルビサポーターのリアルな「オレンジタウンストーリー」を掲載します!!サポーターの皆さん、投稿ありがとうございました!!

※投稿の一部は、発売中の単行本の巻末にも収録されています。尚、掲載にあたり投稿内容を一部編集・修正いたしました。

obt 20代男性

2005年5月4日。アルビレックス新潟対川崎フロンターレ戦。サッカーをはじめて間もない小学生の頃、クラブから無料のバス送迎・試合観戦の招待券をもらった。ルールさえあやふやだった僕は、父とともに2時間かけてスタジアムへ足を運んだ。試合は1対1の同点で終盤までもつれ込み、最終的にアンデルソンリマ選手の決勝点がチームを2-1で勝利に導いた。ゴールの瞬間は興奮し、会場が大盛り上がりの中で父と思わずハイタッチを交わした。ただ僕にとっては、それ以上に印象的だった瞬間があった。それは来場者数の発表のときだった。GWの中日だったこともあり、4万人を超える来場者数がアナウンスされると、会場は大きくどよめき、そして拍手に包まれた。その瞬間、僕はアルビレックス新潟というチームが、数え切れないほど沢山の人に愛されているのだと、幼いながらに感じた。そして時は流れ、2019年。僕は社会人になり、長く住んだ新潟を離れて上京した。その間、サッカーは続けていたけれど、アルビの試合を観ることはほぼなくなってしまっていた。1年後、コロナ禍で外出自粛が求められ家にいることが多くなった。家でやることがないと思っていたとき、ふとアルビのことが頭に浮かび、久しぶりにちゃんと試合を観てみるか、と半ば軽い気持ちでDAZNを開いた。するとそこでは、今までにないアルビのスタイルが構築されていた。はっきり言って、見てきた中で一番ワクワクするサッカーだった。すぐのめり込み、選手の名前、性格、プレースタイルまで、今ではしっかり頭に入っている。今、僕がこうしてアルビの試合を楽しめているのは、選手やクラブスタッフの方々、そしてあの日4万人も駆けつけた、アルビを愛する沢山の人のお陰だと実感した。少し間が空いてしまったけれど、これからは僕もその一員になれるように。さあ、もうすぐ試合がはじまる。僕はモニター越しにホイッスルが鳴るのを待つ。