“あなたのオレンジタウンストーリー”

アルビレックス新潟サポーターズマガジン『LARANJA AZUL(ラランジャ・アズール)』誌上で募集した、アルビサポーターのリアルな「オレンジタウンストーリー」を掲載します!!サポーターの皆さん、投稿ありがとうございました!!

※投稿の一部は、発売中の単行本の巻末にも収録されています。尚、掲載にあたり投稿内容を一部編集・修正いたしました。

松井 淳之介 30代男性

僕がアルビの試合を初めて見たのは高校2年のときだった。下校の途中、りゅーとぴあ(当時はまだ芸文という呼び名の方がしっくりきていた気がする)近くの歩道橋から、市陸で行われていた試合を眺めたのを覚えている。翌年に控えた日韓W杯や、仲間内で流行っていたウイイレの効果もあったのだろう、そのうち友人が配る招待券を持って学校帰りに市陸やビッグスワンを訪れるようになった。しかし、そこで一旦、僕とアルビの関係は途切れる。アルビが、いや、新潟中がJ1昇格の熱狂の渦に包まれているとき、僕はその中にいなかった。大学進学で東京にいたからだ。嬉しくはあったものの、アウェイ戦やビッグスワンに足を運ぶこともなく、僕は遠い世界で起こったことのようにスポーツニュースの映像を眺めた。むしろその頃の僕にとっては、Jリーグよりリーガやブンデスの方が近くにあった。それから10年余りの時が流れ、大学卒業、就職、結婚、出産、転職と僕の人生は進んでいった。生活が落ち着き、自分は東京に骨を埋めるのだと認識しはじめた頃だろうか。僕の人生にアルビが舞い戻ってきた。僕はスカパーに加入し、人生で初めてユニフォームを買った。翌年から夏の帰省の際に家族でビッグスワンに足を運ぶようになった。そして更なる転機が訪れた。J2降格。今となっては甘い考えだと自分でも思うが、あの頃の僕は毎年残留争いでジリ貧な状態より、降格してユース上がり中心の育成クラブとしてチームを建て直していくべきだと考えていた。だから、今こそサポートするときだと僕は考え、関東アウェイに足を運んだ。ゴール裏で手を叩き、跳ねながらチャントを歌った。ゴールの瞬間は見も知らぬ人々と叫びながらハイタッチを交わし、勝利の瞬間には震えながら歓喜と安堵の入り交じった声を上げた。僕は知ってしまった。あの何物にも代えられない一体感を。そのときから僕のオレンジ色の人生がはじまった。